2025年4月の回想録——「自分を生きる」が始まった日

暮らしのスコレ・回想録

「わたし、このままでいいのかな?」

ずっと、誰かの期待に応えようと頑張ってきたけれど、いつのまにか「わたしの本当の願い」はわからなくなっていた——。忙しさに追われる日々のなかで、「人生これでいいんだっけ」と、ふと立ち止まりたくなること、ありませんか

「暮らしのスコレ」は、そんなあなたの小さな声に、そっと耳をすます場所。講義や瞑想、プライベートセッションなどを通じて、自分らしい生き方を探求する半年間のプログラムです。(プログラムの詳細はこちらをご覧ください。)

2025年4月からは、ついに3期がスタート。1期、2期と回を重ねるうちに「暮らしのスコレって、一体どんなことをしているの?」と聞いてくださる方が増えてきました。

“自身に向き合う”プロセスは本当に人それぞれで、ひと言では語りきれません。それでも、少しでもみなさんにスコレの活動を知ってほしい。その思いから、半年間に渡って毎月のスコレの様子を「回想録」としてまとめてお届けしていきます。

どうか、みなさんが立ち止まる小さなきっかけとなりますように。「暮らしのスコレ」に興味がある方々はもちろん、受講しているみなさんの振り返りにも役立てていただければ嬉しいです。

4月のスコレ「私とまわりを信じて生きる」

暮らしのスコレでは「思考・身体・心」の3つの側面から自分自身や暮らしを整えていきます。心理学や哲学を中心とした「思考」を学ぶ講義、「身体感覚」を養う瞑想、「心」と向き合う個別セッション——スコレで見つけた知識や感覚を、日々の暮らしに落とし込み追求していく循環が「暮らしのスコレ」の大事なポイントです。

初回となる4月のテーマは「私とまわりを信じて生きる」

講義では「共同体感覚」について学びました。「共同体感覚」とは、アドラー心理学のなかで提唱された幸せの3条件「自己受容」「他者信頼」「貢献感」を含む感覚のこと。暮らしのスコレでは幸せの土台となるこの3条件を、半年かけて養っていきます。

未来に向かう準備、自分の“いまの状態”を知る

4月はまず、自分の“いまの状態”を客観的に見つめるワークからスタートしました。「スケーリング」や「ライフチャート」に取り組み、“自分の現在地”を見つめることで、これから進みたい方向を言葉にしていきます。

「思っていたより、わたし、疲れていたんだな」

「忘れてたけど、本当はこんな夢があったんだ」

「こうすべき」「ちゃんとやらなきゃ」という思考から離れて、「本当はどう思ってる?」「どうしたい?」という自分の声に還っていく。そんな自分との対話の入り口として、好評だったワークでした。

瞑想のワークでは、講師のChihiroさんに導かれるように「ヨガニドラ」という30分ほどの瞑想へ。普段“考える”ことに追われがちな私たちが、思考を手放し、身体の感覚を静かに見つめていく——。「感じること」に身を委ねる、深くてやさしい時間です。

毎月の講義のテーマに沿うかたちで設計されている瞑想のクラスは、思考と身体、そして心のすべてをつなぎ直してくれる時間でもあります。

「自分の人生の手綱を、自分に戻してあげよう」

「わたしたちは自分の生き方を自分で決められる」と信じて、生きていきたい。そんな覚悟とともに始まった4月。暮らしのスコレでは早速、「半年後の自分」を見据える宿題が出されました。

どんな自分で在りたいのか。
どんなふうに、暮らしや人との関係を育てていきたいのか。

それぞれが本気で自身の現在地に向き合った4月を経て、これから”ほんとうに望む未来”を描きなおしていきます。

3期が終わるころ、メンバーのみなさんの暮らしは一体どのように変わっているでしょうか。

スコレのみなさんの声

Yさん/いつからだって“自分らしい人生”を生きることができるなら。

初めての講義は、とにかく濃厚な3時間で、集中するあまり終わったあとはグッタリするほど(笑)。ひと言も聞き漏らしたくないなと思うぐらい本当に素晴らしい内容でした!
もともと人に心を開きにくく、その原因も自分なりに理解していました。

講義を受けて、やっぱり「他者信頼」がダントツで低いんだなぁとハッキリした感じです。幸せになるための条件の1つがゴッソリと欠けているのだから、そりゃいろいろうまくいかないよなぁと。どれだけ時間がかかるかわからないけれど、自分の課題として真剣に向き合わなきゃいけないと思いました

うきさんの言葉、一つひとつがとても胸に響いたのですが、特に印象に残ったのがアドラーの「人はいつからだって自分らしい人生を生きることができる」という言葉。まだまだ遅くないんだと勇気づけられ、これからの人生思いっきり楽しんでやる!とメラメラ燃えています。講義を受ける仲間がいるのも心強い!次回の講義も楽しみにしています。

Hさん/幸せになりたい。ただ、それだけだった。

自分のために学ぶ時間、考える時間を取ること自体が久しぶりでとても楽しかったし、贅沢に思えました。こんな時間を増やしていきたいです。スコレはトレーニング。三日坊主のわたしですが、幸せになるという単純明快だけど難しいチャレンジ、少しずつ頑張っていきたいと心を新たにしました。

「正しさ=幸せとは限らない」

職場の人に「なんでこんなことも言わなきゃいけないんだろう?できないんだろう?」とモヤモヤを抱えて勝手に嫌な気持ちになってしまっていることが思い浮かび、いつのまにか私が思う正しさを押し付けているのかもと思いました。最低限の正しさはあるはず!と凝り固まっている自分と、みんなで今ここでの幸せ、スムーズなやり方は何か考えられたらハッピーだなと思う自分と2人います(笑)

幸福の3条件については、自己受容、足りてない!他者信頼、足りてない!貢献感、足りてない!と率直に思いました。講義の中で、「失敗も受け入れて、私はできる、幸せに向かっていけると思える」という言葉がとても心に残りました。本当は「今よりもっと幸せになりたい、現状に満足なんかできない」と心の底から思っていることに気づきました。もっと良くなりたいけど上手くできない私を、今は難しくても受容できるようになりたいです。

自転車に乗るようなものとおっしゃっていたので、とりあえずこの3つのワードを壁に貼って、心がけて行動してみます!自分の幸せを決められるのは自分。どう捉えるのかも自分。自分主体で人生を進めていけるようになりたいです!

Mさん/「こう生きる」と決めてきたのは、私だった。

初めてうきさんの講義を受けて、他のみなさんのお話しを聞ける事も、とっても刺激的で、勇気いただくばかりでした。大学で授業を受けているみたいで、楽しくて、3時間があっという間でした!

うきさんの講義を聴いて、今まで100点になろうとしている自分に気づきました。頭ばかりで考えて、行動できない自分がいて。ずっと自信がなくて、自分で自分を落ち込ませて……。できない自分というのを自分で選択してしまっていたんだな、と

ライフチャートを見て、自分の足りない所、点数をジャッジしてしまっている自分がいるので、ここも否定しない自分になろうと思いました。

こうであらねばならない」
「こうやって生きなくてはいけない」

私が決めてきた、生き方でした。

「毎日できた事を一つずつ鐘を鳴らそう」
「全部、自分次第なんだ」
「幸せは人それぞれ、正解はない、正しい=幸せとは限らない」 
「不幸にも幸せにも自分に影響を与えているのは”自分”ということ」
「失敗や不完全な部分があっても、それを否定せず、自分の一部として受け入れる」

うきさんの一つ一つのメッセージが、どれも命に響く言葉ばかりでした。オリンピック選手が練習をし続けるから、金メダルが取れる事。私自身も、人生のメダル獲得へ向けて、日々感覚を大事に生きて行こうと決意しています。

4月をふりかえって——うきより

スコレの4月は、「自分の声に還る」ことから始まりました。

いつのまにか「こうすべき」で動いていた毎日から、「私はどうしたい?」へと、少しずつ舵を切っていく時間。

自分に問い、言葉にし、仲間とわかちあうことで、人生の手綱が静かに、自分の手に戻ってくる。その小さな実感が、それぞれの暮らしの中に芽吹いた1ヶ月でした。

この芽が、どんな花を咲かせていくのか。これからのメンバーのみなさんの歩みがとても楽しみです。

Writer: Mana Wilson