暮らしのスコレを受講しているメンバーにインタビューするシリーズ。3期の開催に向けて、1期や2期に参加してくれたメンバーにお話を聞きました。今回は、「根深い“べき思考
”に囚われていた」と振り返るまなさん(30代・女性)のお話です。月に一度のプライベートセッションで起きたのは、“自分”の見え方が大きく変わる経験でした。
暮らしのスコレに入る前の私は、常に「べき思考」にとらわれていました。仕事では「みんな、もっと早くできているのに」、子どもと向き合えば「母親が、こんな姿を見せてはダメだ」、家にいれば「なんでもっとテキパキ家事ができないんだろう」。小さなことで言えば、遅刻してきた相手にイライラしたり、家事が進まなかった日曜日のおわりに「1日なにもできなかった自分はダメだ」と落ち込んだりもしていました。
その思考を手放して、少しずつ自分を許せるようになる過程にあったのが、月に一度のプライベートセッション。特に対面でのセッションは、オンラインとはまた違った体験でした。イスを使って過去の自分や他人との距離を見直したり、イメージした光の中に飛び込んでみたり。うきちゃんに導かれながら心の奥底まで触れる感覚のなかで、私の根強い「べき思考」は、過去の対人関係やトラウマから構築されたものだと腑に落ちた瞬間がありました。
「なんでそんなに、自分に厳しくするの?」と、うきちゃんがセッションのなかでやさしく肩に手を置いてくれたとき、自分でも不思議なくらい涙が出てきました。そして、ずっとがんばってきた自分が愛おしくすら感じるようにもなったんです。巷でよく聞く「自己肯定感」よりも、もっと心の底から納得感のある“自分を認められる”時間でした。
自分を認められると周りへの接し方も前向きになり、優しくできるようにもなりました。自分に厳しくするほどに「だからあなたも」と家族や周りに要求していたんだなあと今ならわかります。苛立ちや落ち込みの代わりに、自分の感情と人生について考えることを教えてくれたスコレに出会えて、本当によかったです。
Writer: Mana Wilson