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子どものころ、どんなことに関心を持っていましたか?

私は、絵を描くことと、セーラームーンが好きでした。同時に、「関心があること」といえば、差別や不平等、貧困、環境問題、戦争というものに、どうしても心が反応してしまう子どもでもありました。

たとえば、家のなかで女の人ばかりが家事をする姿を見て、「私は将来結婚なんてしない!」と家族に宣言したり。特別支援学級にいる子どもたちと自分の違いが気になって、毎日のように支援学級へ通い、障がいのある子と遊んでは、「普通学級にいる私は果たして“ふつう”なのだろうか」と考えたり。誰かが捨てたゴミで、自然や生き物たちを傷つけてしまうのがいやで、学校帰りにゴミを拾いながら帰っていたり。振り返ると、そんな記憶が蘇ります。

いま思えば、どうしてこの社会では、こんなにも理不尽だと感じるようなことが起こってしまうのか、不思議で仕方がなかったのだと思います(補足すると、障がいのあることが理不尽だと感じていたのではなくて、社会が彼らに向ける”まなざし”に違和感を感じていました)。そして、理不尽のない、平和な世界を祈る先に「暮らし」がありました。

この世界は、私たちの「こころ」が具現化された世界です。

まずは自分の心が健康な状態でなければ、まわりの人や、世界を平和にすることはできません。さまざまな学びや経験のなかで、そのことに気がついてから、私の「心と暮らしをととのえる」をテーマとした活動ははじまりました。子どものころからずっと、心のなかにある灯火は、「私たちが平和に生きていくために、なにができるんだろう?」という問いです。

oltoの活動では、私たちの「暮らし」を、

  • どんなセミナーよりも深い学びをもたらしてくれるもの
  • どんなリラクゼーションよりも、私たちに生きる活力を与えてくれるもの

と捉えています。

「暮らしのスコレ」「片づけ」「小さき家」という活動を通して、暮らすことそのものが、生きる源となるように。そのためには、積極的に立ち止まる時間(=スコレ)が、必要不可欠です。

せわしなく過ぎる日々のなかで、今日起きたこと、自分が感じたことをちゃんと振り返れていますか?

私たちの暮らしを通じて、自分の内面、「しあわせ」や「生きる」という哲学的な問いに向き合う。自分のなかで、なにかが腑に落ちたとき、それが癒しとなり、心を健やかにしてくれます。

私たち一人ひとりが、精神的に自立し、お互いに協力をして、平和な社会を築いていけるように。そんな願いを込めて。

2023年12月17日
雪の降る東北の山奥にて

olto うき