13. 玄関

うき | 02 July, 2024


          
            13. 玄関

玄関で片づける主なモノたち

今回は「玄関」というスペースにあるモノたちを片づけていきます。玄関によく置いてあるものといえば、

  • シューズケア用品
  • 傘・レイングッズ
  • 虫除け、日焼けグッズ
  • 虫対策グッズ
  • 持ち歩く鍵(家、自転車)
  • 自転車、車グッズ
  • お外遊びグッズ


など、「靴をメインとしたお出かけ関連のモノ」を片づけていきましょう。ここに書いてある以外にも、玄関で管理しているモノがあれば一緒に片づけます(上記リストにあっても、玄関で管理をしていなければ今回は着手しなくてOKです)。

※ガレージや玄関直結の納戸スペースは【モノ置きスペース】で片づけるので、今回は着手しません。
※「防災用品」はまた別の記事にて!

 

玄関は「はじまり」の場所

玄関は、あらゆるものの「入口」です。風水では、「人」だけでなく、「運」や「チャンス」も玄関から入ってくるといわれています(ちなみに、玄関から入ってきたあと、寝室で熟成されます)。

例えば、私たち日本人にはお正月になると玄関に「お正月飾り」を飾りますが、それはお正月に家々を訪れる「歳神様」をお迎えするための目印。この目印をもとに、歳神様は家々を巡るというふうにいわれています。

また、玄関に盛り塩やしめ縄を設る風習は、玄関から入ってくるのは神様や運などよいものだけでなく、悪いものたちにとっての入り口でもあるから。清らかでないものの侵入を防ぐ、という役割があるのです。

お正月飾りをみるといつも思うのですが、自分が神様だったら、「その家に行きたい」というおうちの状態になっていますか?以前お客さまが、「私が神様だったら、こんな家には行きたくないって思うだろうな、と感じてしまって、お正月飾りも何年も出していません。」とおっしゃる方がいらっしゃいました。本当にそうだな、と思います(その方も、無事に片づけが終わり、今は毎年お正月飾りを出せるようになった、とのことでした)。

また、「おうちがモノで溢れている」ということは、「私は十分に持っています」という神様へのメッセージでもあります。神様は、モノで溢れたおうちにを見て「あなたはもうたくさん持っているから、これ以上はいらないのね」と、玄関から立ち去るのだそうです。

 

「いってきます」「ただいま」ってこんなに清々しいんだ!

訪問レッスンで、玄関のお片づけを行ったお客さまのエピソードです。

玄関の片付けをしたら、「いってきます」と「ただいま」がとても気持ちよくなりました。おうちがきれいだと、仕事に出るときや、おうちに帰ってきたとき、本来はこんなに清々しい気持ちになるものなんですね!玄関が散らかっていると、色々踏んだり倒したりしないように…と気をつけないといけなかったりとか、狭い空間で家族がまごまごしてしまうこととかが、すごくストレスになっていて、お家から出るときも、帰って来たときも、気持ちよくない、イライラする空間になっていたんだなぁと、今更ですが気付くことができました。玄関がきれいになってからは、帰宅するたびに「今日もこのお家に帰って来れて良かったー!」と、幸せな気持ちです。

おうちを出るとき、帰宅したとき、みなさんはどんな気持ちになっていますか?玄関がどうなっていたら、このお客さまのように感じることができるでしょうか。

 

まずはお約束の全出し!

それでは、玄関にあるモノたちの片づけ方と、その収納方法についてお伝えしていきますが、玄関を片づけるときも「全出し」が基本です。とはいえ、「玄関にあるモノ」全部を出そうとすると大変なことになるので、「靴」「シューズケア」「傘」…など、カテゴリーごとに全出し→見極め→捨てる→しまう、のステップを踏んでください。

靴を出すときは、床のあるスペースに新聞紙やゴミ袋を敷き、その上に「スニーカー」「ブーツ」「サンダル」など中分類に分けて出していくと、要・不要の見極めの際に選びやすくなります。

 

靴は未来を選択するつもりで

靴には「あなたを行きたいところへ連れていってくれる」という役割があります。その靴は、それに相応しい状態になっているでしょうか。汚れていたり、くたびれた靴では、その靴の状態に見合った場所にしか行けません。

未来を選択するような気持ちで、靴を選んでいきましょう。

 

合わない靴は捨てましょう

履くと足が痛くなったり、歩くのが辛いような靴は、この際に捨てましょう。どんなにその靴が素敵でも、高かったとしても、その靴は「あなたを傷つける存在」です。「自分にはこういう靴は合わないんだと教えてくれてありがとう」の気持ちで手放しましょう。

合わない靴を捨てるのは、アヒムサ(非暴力)の実践でもあります。

 

靴の収納

◎一人暮らしの方は、長いモノ・重たいモノは下に、軽いモノは上に収納

靴の収納では、
・長靴やブーツなどの「長くて重いモノ」を一番下
・革靴などの「重いモノ」をその上に
・スニーカーなどの「あまり重くないモノ」を上に
・サンダルなどの「軽いモノ」を一番上に
収納してあげるとスッキリします。

 

◎家族がいる方は人別に収納

家族がいる方は、棚板の段ごとに「ここれは誰の場所」と決めましょう。子どもたちのモノは低め、男性など身長の高い人の靴は高いところに収納します。

 

◎棚板の位置を調整する

大体の靴箱は棚板の位置を調整できることがほとんどなので、持っている靴の高さに合わせて、棚板の位置も調整しましょう。

◎出しっぱなしにしていいのは一人一足まで

玄関に出しっぱなしにしていい靴は、一人一足まで。家族とも共有しておきましょう。

 

シューズケア用品

スニーカーブームや通勤服のカジュアル化、テレワークの普及などで、革靴を履く機会がめっきり減り、出番が少なくなっているシューズケア用品。残した靴に必要なモノかどうかの見極めと、プラスで状態の確認を行ってください。ワックス類は固まってしまっていたり、液体系も分裂していることが多いです。

収納は、無印良品・ファイルボックスにひとまとめにして、靴箱にイン。ブラシ類は、こちらを使って立てて収納すると◎

 

傘・レイングッズ

外出先などでどうしても増えがちな傘ですが、人数分+1本だけ残しましょう。折り畳み傘は人数分でOK。傘は粗大ゴミではなく、不燃ごみで出せることがほとんどなので意外と捨てやすいです。

天気予報で雨が40%以上になったら、折り畳み傘を忘れずに。この基準を持っておけば、外出先で「傘がない!」となることはほとんどありません…だったのですが、最近はゲリラ豪雨もあり予想が難しくなっているなぁと正直感じています。

傘を持ち忘れても自分を責めすぎないようにしてくださいね。

 

◎傘の収納
備え付けの傘収納スペースがある方へそちらへ。ない方は傘立てを購入しましょう。「傘立てが倒れやすくて使いにくい」という方は、この際新しいモノに新調してください。その傘立ては、あなたを攻撃するモノとなってしまっています。

◎折り畳み傘の収納
備え付けの傘収納スペースのある方は、そちらにS字フックなどを利用して収納しましょう。それ以外だと、靴箱に直置きできれいに並べたり、靴箱の開き扉の裏にシールフックをつけて吊るす収納をしたりします。

◎レインコート
折り畳みのレインコートを玄関で管理している場合は、無印良品・ファイルボックス・ワイドに立てて収納するのがおすすめです。

 

虫除け・日焼けグッズ

虫除けや日焼けグッズを玄関に置いている、という方は、今回着手しちゃいましょう。

肌に直接つけるモノなので、古いモノは捨てます。虫除けスプレーは開封後半年日焼け止めは開封後1年(無添加のモノは半年)が使用の目安です。未開封でも買ってから3年以上経っているモノはやめておきましょう。私は毎年新しいものに買い替えています。

また、肌に合わなかった、使用感が好みではなかった…というモノも、この際手放します。「嫌だなぁ」と思いながら使い続けるのは自分への暴力。ここでもアヒムサの実践です。

残すモノが決まったら、無印良品・ファイルボックスに入れて、靴箱の中にしまいましょう。

 

虫対策グッズ

いまのおうちに越してきてから、一度も使ってないな…というモノは手放してOKです。スプレータイプのモノは、中身を空にしてから捨てます(ゴミ収集車の火災の原因となるので、必ず守りましょう)。

中身がたくさん残っていて、空にするのが大変なときは、差し上げる人を探しましょう。地方のおうちの方が虫対策グッズはよく使われるようなので、ご実家のある方はそちらに聞いたり、友人に聞いたりしてみましょう。

スプレー類はとにかく捨てるのが大変です。よっぽどのものでない限り、買うのは慎重に…!

残すモノが決まったら、無印良品・ファイルボックスに入れて、靴箱の中にしまいましょう。

 

持ち歩く鍵(家、自転車)

おうちの鍵や自転車の鍵、出かけるときになって「ない…!ない…!」と探すことの多い方は、玄関に収納するのがおすすめです。

よく使うのはシールフック。靴箱の開き扉の裏(見た目を気にしなければ表面でも)、玄関扉の内側、玄関近くの壁紙…など、家に入った瞬間しまえる環境にしてあげると、苦じゃなく定位置に片づけることができます。

そのほか、鍵以外にもtowerの玄関収納が機能的でスタイリッシュなものが多くておすすめです。

 

自転車・車グッズ

電動自転車のバッテリーや、車のケア用品なども、無印良品・ファイルボックスに入れて、靴箱の中にしまいましょう。

自転車のタイヤの空気入れは、立てて収納できるスペースがなければ、横置きで収納できるグッズもありますので、参考に。(靴箱の下に空間がある場合に限る)。

 

お外遊びグッズ

備え付けで傘の収納スペースがある方は、そちらにS字フックで吊るす収納をしている方が多いのですが、横幅をとってしまい結構邪魔になっていることが多いなぁ…と感じています。

もし、同じように感じている場合は、カゴ収納gおすすめ。無印良品・やわらかポリエチレンケース・中もしくはステンレスワイヤーバスケット3に持ち歩き用のバックごとどさっと入れて、靴箱の棚にしまいましょう。ちなみに外遊びのおもちゃを入れるバックは、メッシュ素材がおすすめです。

 

モノを飾るのは、最低限に

靴箱の中身を片づけたら、最後は飾ってあるモノたちの片づけです。いつから置いておるのか不明な誇りを被った置物、色褪せてきた写真、ドライフラワーだったのか枯れたのか分からない花、ずいぶん前から香っていない芳香剤、最近使っていないアルコールスプレー…など、化石化したモノが多く置かれがちなのが、この「玄関」という場所でもあります。

玄関の飾り棚には、何も置かないくらいがよいと個人的には思っています。だから置くのであれば、本当に心から気に入っているモノだけにしてください。

冒頭で説明した通り、玄関はあらゆる物事の入り口、はじまりの場所です。お正月に歳神様をお迎えするとしたら、どんば場所になっていたら喜んで訪れてくれるだろうか。お正月だけに限らず、そんなことを意識して、空間を整えてあげましょう。

 

ラベリングを忘れずに

玄関は、家族みんなが使う「パブリックスペース」です。これまでは、クローゼットや本、書類などの自分の「プライベートスペース」の片づけでした。

パブリックスペースの片づけで意識したいことは、自分以外の家族にとってもわかりやすい収納になっていること。「わかりやすさ」に欠かせないのが、ラベリングです。収納ボックスなどを設置したら、必ずラベリングをしてあげましょう。

私がいつも使っているラベルシールはこちら。少し大きめなので、子どもや男性にも見えやすいサイズで気に入っています。まずは手書きで手軽にラベリングして、定位置が定まったらテプラでラベルを作成してあげるときれいです。

お一人暮らしの方も、自分のためにラベリングをしてあげてください。ラベリングをすると、どこに何があるか一目瞭然なので、探すときも、しまうときもパパッと済んでとても気持ちがいいですよ。

※私の場合、後ほどテプラのラベルに張り替えるのを想定しているので、「きれいにはがせるタイプ」を普段は使用していますが、はがれやすいのが難点でもあるので、あとでテプラとかやる予定はないです、という方は、こちらのはがれにくいタイプがおすすめです。

 

その他おすすめグッズ

靴箱の中には、ニトリの抗菌すべり止めシートを敷いています。ズレたりすることがないのでおすすめです。

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それでは、【玄関】のお片づけ、さっそく取り組んでいきましょう!