周りの子はみんなできているのに。うちの子はどうしてできないんだろう。私の育て方のせい?もっと“いい親”になるためには、どうしたらいいのかな?
子育てをしていると襲ってくる、たくさんの不安。SNSで見かける他の家庭と比べてしまったり、自分の育児に自信が持てなかったり。「正解なんてない」と頭ではわかっていても、どこかで正解を探してしまう人も多いかもしれません。
「暮らしのスコレ」に1期から参加している陽子さん(40代・女性)も、その1人でした。メンバーのインタビューシリーズ、今回は陽子さんが他者の正解を追いかけるのをやめて、「自分の人生」を生き始めるまでの物語です。
「自分のペースで変わればいい」と思える場所だった
——陽子さんは、どのようにして「暮らしのスコレ」を知りましたか。
もともとは、片づけができるコミュニティを探していたんです。当時は別の片づけコミュニティに参加していたのですが思うように進まず……。「これは『時間がない』などの理由ではなく、自分のマインドの問題なんじゃないか」と考え始めたところで、SNSでうきちゃんの投稿を見て興味を持ちました。
——スコレに実際に入ってみて、どのような印象を持ちましたか。
入ってすぐに、うきちゃんに「何十年もかけて溜め込んできたものは、手放すにも時間がかかる。人はそんなにすぐには変われない」と言われたのが衝撃で。同時に、とても納得感がありました。「早く変わらなきゃ」と思っていた気持ちが落ち着いて、自分のペースで変わっていけばいいんだと思えたのは大きかったですね。スコレの仲間も、競い合う関係ではなく、それぞれが自分のペースで変化しているのが心地よく感じました。
——陽子さんは、1期から継続していますが、片づけの悩みは解決しましたか。
正直、部屋の状態はそんなに変わっていないかもしれません(笑)。でも、スコレに入ってから気付いたんです。私の“本当の悩み”は別にあったんだって。
——本当の悩み?
今振り返ってみると、当時の私はすごく“成果主義”だったんですね。学生時代はテストの点数や成績、アパレル企業に就職してからは売上など、目に見える数字にとらわれていたなと思います。しかも、時間を費やして努力すればちゃんと成果が出ていたので、「がんばり=自分の価値」みたいに考えていました。
——数字で評価されることの多い世の中で、そこにとらわれる人は多いと思います。
売上が上がれば上司に褒められるし、周りにも一目置いてもらえる。その価値観を持ったまま妊娠と出産を経て、仕事に代わって次に「自分を測るものさし」になったのが、育児でした。
徐々に私を蝕んだ「子どもの成長=自分の価値」
——仕事から子育てが日常になり、どのような状態になったんでしょう?
子どもが2歳前後だったかな。だんだんと保育園で身につけなきゃいけないことが増えてきたときに、息子はそれがなかなかできなくて。先生から「食事に集中できない」とか「家で靴下を履く練習をしてみて」と声をかけられるたびに、勝手に“自分が評価されている”と感じて、しんどくなっていきました。子どもの成長に差があるのは当たり前のはずなのに、「自分ができていない」と突きつけられた気がして「変わらなきゃ」って。
——特に子どもがそのくらいの年齢の時期は、「親としての正解を歩めているのか」とプレッシャーを感じますよね。
そうそう。巷で有名な育児本を買ってみたり、SNSで「手づくりの知育おもちゃ」や「栄養のある離乳食」の投稿を見たりしては「できない自分はダメだな」と思っていましたね。社会で“よし”とされている情報、子どもが幸せになるためにやるべきこと、そういう周りの言うことを気にしていました。
——それが陽子さんの持っていた「他人から評価されなきゃ」という価値観と、ぴったりハマってしまったのかなと、話を聞きながら感じました。
本当にそうなんだと思います。今までは仕事でわかりやすく他者からの評価を受けられていたのに、育児では結果や成果が見えない。そういう自分に対する焦りはあったと思います。だからこそ、片づけや子どもの成長で、なにか目に見える形の成果を出したいと思ったのかもしれません。
一番変わったのは、「見えている世界」
——スコレの活動を経て、陽子さんが「一番変わった」と感じているのはどんな部分ですか?
大きく変わったのは、家族とのコミュニケーションですね。ある講義のなかで、うきちゃんが「『相手の気持ちがよくわかる』と思っている人は、コミュニケーションを取らなくていい理由にしていたり、自分の気持ちも察してもらうものだと思っている」と言ったんですね。それが私、忘れられなくて。自分もそうかもって思ったんです。
——ご自身のコミュニケーションでも思い当たる節があったんですね。
以前は、夫に言われたことでモヤモヤしても「まあいいや」と流して来たようなところがありましたね。スコレで学んでから向き合う勇気が出て、あるとき夫に言ってみたんですよね。「あのとき、悲しかった」って。そうしたら夫はまったく違うニュアンスで言っていて「そんなつもりじゃなくて、こういう意味だったんだよ」と誤解が解ける……みたいなことが何度かありました。一番身近な相手である夫との間ですら、こういうことがあるんだから、ちゃんと伝えてみないとわからないなと実感したのが、一番変わったところです。
——当時は、どうしてコミュニケーションを諦めていたんだと思いますか?
“言わないほうがうまくいく”と思っていたんですよね。「波風を立てたくない」という思いもあったし、なにか言って相手に否定されたり怒られたりするのもこわかった。夫はそういう人ではないのに……。相手は気軽に注意しただけでも、私にとっては“自分の価値がすごく下がる”という感覚があって、ちょっとでも否定されたら落ち込んでしまうから、こわかったんだと思います。
——暮らしのスコレでは「認知論」なども学び、自分が見えている世界を「本当にそうなのかな」と確認する講義がありますよね。陽子さんは、その「見えている世界」を丁寧に少しずつ変えていったのかなと思います。
そうなんだと思います。コミュニケーションを取るたびに、自分の勘違いや、悪い受け取り方をしていることに気がつきました。もっと素直に話してもいいんだとわかってからは、いろんな場面で周りに自分の気持ちを言えるようになったり、助けを求めたりできるようになりました。
——そうやってコミュニケーションが変わって、ご自身の気持ちに変化はありますか?
自分の素直な気持ちを伝えることができると、“自分で自分を信頼できる”という感じがします。今では「言わないで我慢するほうが、自分のなかで波風が立つ」とまで思うようになって、相手の評価軸ではなく、自分で自分を評価できるようになってきたと思います。
自分軸で生きることを知ったから、それをまわりにも
——他人からの評価を気にしていた、以前の陽子さんとは全然違いますね!今、当時の自分に声をかけるとしたら、何を伝えたいですか?
あの頃の自分は、“目の前のこと”に集中していなかったと思うんですよね。仕事も子育ても、他人に評価されることが自分の存在価値のようになっていて、目の前にいる子どもや自分自身を見てあげられていなかったなって。もちろん、当時は自分なりに一生懸命ではあったんですけど。
当時の自分に声をかけるなら……他人や周りの情報に踊らされずに、もっと目の前のことを見てごらん、と伝えたいです。「自分は何のために、これをやっているんだろう」と、自分に問いかけてほしいかな。
——今、自分軸で物事が見られるようになって、子育てに関しては何か変化がありましたか?
子どもはもうすぐ小学生なんですが、「そろそろ、ひらがなは書けたほうがいい」みたいなことは相変わらず言われるんですよね。でも、そういうものがあまり気にならなくなりました。子ども自身が大きく変わったわけではないんですけど、今は「できないことがあっても、うちの子は大丈夫だ」と思えるようになったんです。いまだに落ち着きがある子じゃないから、小学校に上がったら苦労はするかもしれない。でも、きっと大丈夫だって、根拠のない自信が生まれています。
——素晴らしいですね。陽子さんご自身については、いかがですか。
「周りがやっているから、自分もやらなきゃ」と思うことは、もうほとんどなくて……。仕事に関しても、以前は「早く働きに出て稼がなきゃ」という気持ちが強かったのですが、結果を出すことを急がなくなったような気がします。
そのような中で「私が他の人に貢献できること」を考えたら、長く携わってきたアパレルのサービスを立ち上げたいなと思うようになりました。今、ファッション業界には「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」など、いろいろ流行っているものが多いですよね。そういう診断で「あなたはこのタイプ」と言ってもらうと気持ちがいいんですけど、そこに惑わされて洋服選びに悩む人も周りに多くて。
——ファッションもまた、巷の情報に踊らされがちな分野ですよね。
私自身が、世の中に溢れる子育て情報に惑わされた過去があるからこそ、「自分がどうしたいか」を聞いてあげることはファッションでも一緒なんじゃないか、と思うようになりました。自分自身はどんなスタイルが好きなのか、今の生活環境に合っているのはどんなものか。そういう「自分」があって初めて、情報のいいところも取り入れられるんだと伝えていきたいですね。
——見える世界を変えてきた陽子さんだからこそのサービスになりそうで、とても楽しみです!
私はスコレで、自分軸に戻る勇気をもらいました。自分の伝えることで相手を勇気づけることができると体感できたので、仕事でも誰かを勇気づけることができたらいいなと思っています。
<子育ても仕事も「自分軸を大切にする生き方」を探したいあなたへ>
陽子さんがそうだったように、私たちはつい「正解」を探してしまいます。でも、私たちの生き方の「正解」は、一体どこにあるのでしょうか。
スコレは、他の誰かの正解ではなく、自分の小さな声に耳を澄ませて生きるための半年間の探求プログラムです。講義や瞑想、プライベートセッションなどを通じて、心から「自分らしい」と思える生き方を探求していきます。(プログラムの詳細はこちらをご覧ください。)
現在は、次の100年に続くコミュニティづくりの準備期間に入るため、新しいメンバーの募集を一時的にお休みしています。
次回(第4期)は2027年以降にスタートを予定しています。ご興味のある方は、公式LINEとインスタグラムをフォローして、お知らせをお待ちいただけたら嬉しいです。
Writer: Mana Wilson


